屋根材別劣化症状について

家のメンテナンスを行うことはとても大事なことです。家をしっかりメンテナンスをしておかなければ、家は悪くなっていき雨漏りや劣化などの様々な悪影響が出てきます。

家のメンテナンスは場所によって変わってきますが、屋根のメンテナンスは特に重要です。屋根のメンテナンスがしっかり行わなければ、雨水などが屋根に染み込んできて劣化していき、最悪雨漏りなどにより家の被害が大きくなっていきます。

屋根にも種類があってそれぞれによって劣化がの症状に違いがあります。今回は屋根別の劣化症状について紹介していきます。

屋根工事中

 

■スレート屋根

スレート屋根には種類があります。スレート屋根でも平板スレートならば、重量が瓦に比べて重く、施工性に優れており、価格も安くなっています。ただ、平板のため踏み割れしやすく防水性、断熱性が低くなっています。そのため、一般的に色褪せやコケなどが発生しやすくなっているので、定期的な塗装が必要になります。塗装前の洗浄ではアスベストの飛散防止が必要になります。台風などの影響も受けやすく、飛散して下地を腐らせやすいです。

また、同じスレート屋根でセキスイかわらUという屋根もあります。このスレート屋根も重量は軽く、地震や台風に強いという防水性と断熱性、加工性に優れている屋根です。ただ、塗膜が剥がれると水を含むようになり、コケや生えやすくなり劣化すると水切れが悪くなります。また、無石綿化されているものは塗膜が劣化しやすくなっていることも原因になります。

スレート屋根はヒビ割れの原因として踏み割れがあります。新築の時はスレート表面の塗装がしっかりしており、汚れも付いていないのでヒビが入っているかも分からないことが多いですが、踏み割れにより目で確認することが難しいヒビが入っています。

この原因によりヒビ割れが大きくなってしまい、屋根の修理を行う必要がありますが、脱落などによる割れやヘアークラックによる割れなど、いろんな割れがあるので自分で割れがひどいと思えば修理を頼む必要があります。

 

■瓦屋根

瓦屋根の家も数多くあります。日本でも屋根として昔から使われている屋根材です。日本の瓦は耐久性や断熱性に優れているという長所がありますが、一方で焼物のため品質にばらつきがあります。

また、瓦は重量も重いため地震による倒壊や瓦の落下なども心配になります。

台風などの強度が強いと瓦が飛散してしまうこともあります。瓦は流れや方向のズレも起こりやすいので、欠けや浮き、経年劣化などの症状も見られやすく、長年使用していると漏水により下地も不朽していくこともあります。

瓦のズレが起こってしまうと屋根は劣化しやすくなってしまいます。

日本の瓦以外にセメント瓦というものもありますが、この瓦は価格が安いので購入しやすいという利点があります。ただ、材質的に割れやすく、耐久性もよくはありません。

瓦のズレや浮きが起こりやすく、中央部の凹みから下地の取り替えだけでは済まないこともあり、大規模に取り替える必要があることもあります。

セメント瓦はそこまで耐久性が無い分、定期的に塗装をしていく必要があります。瓦も踏み割れによってヒビが入ることがありますが、瓦の場合は完全に割れてしまうため、施工状態を維持することが難しいです。瓦にヒビが入った場合は、瓦を交換することが必要になります。

瓦を接着剤を使用する補修もありますが、これは応急処置になります。瓦が割れれば早く交換することが大事になります。

 

■金属屋根

金属屋根を使用している家も数多くいます。金属屋根ではトタンを使用している人もいるはずです。トタンは金属屋根でも価格が安く、軽量で施工も簡単に行うことができるという利点がある材質です。ただ、耐久性は高くは無く、サビやすく防音断熱性も低いというデメリットもあります。夏の暑さや冬の寒さなどの気候の影響も受けやすいので、塗装が劣化しやすくなってしまいます。下地も腐りやすくなっており、定期的にメンテナンスをしておかなければ建物の寿命を縮めてしまうことになります。

 

■セメント瓦の屋根

セメント屋根は10年も経過すると表面の塗装がぼろぼろになってしまいます。再塗装する必要がありますが、その際に踏み割れが起きることもあるので、それが原因で雨漏りになってしまうことがあります。

塗装の劣化は起きやすいですが、その際に踏み割れなどで新たな症状を引き起こしてしまうこともあるので、その点は注意する必要があります。

 

■まとめ

屋根材別の劣化症状を紹介してきましたが、屋根材別に見ても共通して言える起きやすい症状はヒビ割れやコケなどによる腐食です。これらは、直ぐには症状として出てきませんが、時間が経ってくると腐食が進んでいき修理をしなければならなくなります。

屋根は家を守るための1つで、大切な部分です。もし、屋根が腐食などをしてきたら、直ぐに屋根の修理を行うようにすることが大事です。ぜひ、参考にしてください。
また、千葉市中央区の方は街の屋根やさんのように屋根を無料点検をしてくれる業者を探して屋根の状態を常に把握しておきましょう。