屋根材別のメンテナンスの方法

家を長く使用し続けるためには、メンテナンスをしていくことは大事なことと言えます。家も古くなってくると、いろんなところが痛み出してくるので、メンテナンスをして家を守っていくことが大事になります。家のメンテナンスをしていく部分はいろいろありますが、屋根をメンテナンスをすることは大事なことです。屋根は家を雨や太陽の光から家を守る役割がありますが、屋根も古くなってくると性能が落ちて来ます。屋根のメンテナンスのタイミングは難しいと言われていますが、今回は屋根材別のメンテナンスの方法のついて紹介していきます。

古民家の瓦屋根

■スレート屋根

豊富なカラーで瓦と違い軽いことが特徴とされているスレート材です。スレート屋根には天然スレートと化粧スレートの2種類がありますが、天然スレートは粘板岩や頁岩を使用したものを指します。

化粧スレートはセメントにアスベストなどの成分を混ぜて人工的に作ったもので、含んでいないスレートよりも耐久性が強いとされていましたが、今ではアスベストの使用は禁止されています。

スレート屋根は軽いのが特徴ですが、その分雨や風の影響を受けやすい屋根でもあります。そのため、10年前後でスレート部分の浮きや割れ、棟板金の剥がれ、苔の発生などが生じてきます。

スレート部分の浮きやひび割れは、温度変化によって伸び縮みを繰り返すことで劣化が進みます。劣化した状態で強風や地震などで振動、衝撃が加わり、浮いたりずれたりして隙間ができ、雨水が侵入して雨漏りが起こります。

屋根材が浮いた状態であるならば、屋根材の撤去をして新しい屋根材を再度設置する必要があります。

板金の下地になっている貫板も撤去する必要があります。新しい貫板や浅木を設置して、固定しているビスや釘も新しいものを設置する必要があります。

屋根材を設置した後はコーキングを行います。

棟板金の剥がれは釘が錆びてきて劣化してくることが原因なので、ひび割れしているところは撤去して、コーキング材などを使用して割れている箇所を修復します。

苔の発生は防水効果を低下させてしまうことになるので、早期に塗装した方が良いです。

 

■瓦屋根の劣化、雨漏り

瓦の場合は耐久性に優れていて風に強い特徴がありますが、地震などに弱い特徴もあります。地震などによって建物に揺れが加わることで瓦がズレてしまったり、浮いてしまったりすることがあります。

瓦がズレてしまうったり浮いてしまったりすると雨漏りが起きてしまうので、ズレた場合は正しい位置に直して、割れたりヒビが入っている瓦は新しい瓦に交換する必要があります。

漆喰も劣化してしまうことがあります。瓦屋根の上部部分に見ることができる白い部分のことですが、漆喰は接着材としてだけでなく雨漏りを防いでいくれるので、これが劣化すると雨漏りの原因となってしまうことがあります。瓦を固定する力が不安定になり、瓦の浮きやズレから生じる隙間から雨水が入り込んでしまうからです。漆喰の崩れは漆喰を取り除く必要があります。漆喰は劣化しやすい箇所だと言えるので注意が必要です。

 

金属屋根の劣化、雨漏り

金属屋根はトタンやガルバリウム鋼板、ステンレス、アルミなどに金属板を利用した屋根であり、軽量で耐久性に優れています。

ただ、軽い材質なので風の影響を受けやすく、金属でもあるので、雨が降ると錆びやすくもなります。

金属屋根は棟板金を設置して屋根材を留めていますが、経年劣化してしまうと浮きが多くなってしまいます。棟板金の剥がれや浮きが発生して不安定になったところに強風、振動が加わると金属材が破損する場合もあります。棟板金を新しく設置し直すなどのメンテナンスが必要になります。

また、金属材は劣化して塗装の防水効果が失われてしまうと錆びやすくなってしまいます。錆をそのまま放置してしまうと酸化が進んで雨漏りが起きてしまいます。錆が発生した場合は早めに塗装し直すことが大事になります。

銅板屋根というものもあり、これは一般の家庭では採用が少なく、主に神社や仏閣などで取り入れられている屋根材です。

銅板屋根は厳密には板金屋根の一種ですが、一般的な板金屋根に比べて頑丈で瓦と同程度の耐久性があります。

ただ、軽量であるため、風などの影響を受けやすい性質もあります。

■まとめ

屋根材別にメンテナンスや劣化してしまう原因について紹介してきました。

屋根は外観から見ることが難しい部分なので、劣化状態が気になる場合は専門業者を通して屋根の確認をしてもらうことが大事になります。

専門業者の数もいろいろあり、瓦屋から板金屋、工務店、リフォーム屋などがあります。例えば街の屋根やさん千葉では、屋根全般のリフォームを行っています。

適切な業者に依頼することで屋根のメンテナンスをしてもらうことができます。

中には適切にメンテナンスをしてくれない業者もいるので、その点の見極めは大事になります。

ぜひ参考にしてください。